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高校卒業後、病院に就職した事がキッカケで介護業界に進出。その後、老人保健施設に転職してから実務経験を積みながら通信教育で介護福祉士の資格を取得。その後はさらにスキルアップの為、職務内容が違う3種類(療養型病院・老人保健施設・訪問介護)の職場を渡り歩き、新人指導や業務改変作業の担当を受け持つなど豊富な経験を持つ。今でも現役で老人保健施設の介護職として働く事で介護業界に貢献中。

最近の入浴の方法が、変わってきていることを知っているでしょうか?

 

20年前に介護の仕事を始めた頃の入浴方法と言えば、大浴槽での入浴機械を使用しての入浴が主流でした。

それが現在では、一般の家庭にあるような浴槽で入浴する個浴と言う入浴方法が主流になっています。

在宅で介護を行う場合は、個浴の方法で入浴していることが多いのは想像出来るでしょう。

しかし施設でも個浴での入浴方法を、取り入れているところが増えているのです。

それは何故か?

今回はこの個浴での入浴方法が増えている理由を解説していきます。

 


個浴でのメリット・デメリットとは


個浴は一般浴槽に一人ずつ入浴する方法です。

この場合、着脱から入浴までを1対1で対応します。

そうすることでのメリット・デメリットはそれぞれあります。

 

個浴でのデメリット

・個浴は一人ずつ入浴するため、入浴時間が長くかかり業務の効率が悪い。

対応職員が一人であり、作業時間がかかることと、浴槽に入っている時間が長くなる場合があるからです。

・在宅の場合、何かがあったときに助けを呼びづらい。

施設での個浴であれば、他の職員がいるため何かがあればすぐに助けを呼ぶことができます。

しかし在宅での場合、他の職員を呼ぶことは無理です。

とくに家族が介護をしている場合であれば、余計に助けを求めることは厳しいでしょう。

 

個浴でのメリット

・一人ずつ対応するので、常に注意をしながら入浴することができる。

大浴槽での入浴の場合だと、流れ作業になることが多くなってしまうため、気づいたら転倒していたなどの事故が起きることがあります。

・一人に対して時間をかけられるため、ゆっくり入浴ができる。

大浴槽での入浴だと、他利用者も一緒に入浴しているため、気分的に落ち着かずゆっくり入浴しづらいと感じるからです。

・できるだけ自分で行ってもらうため、残存機能を生かしやすい。

一人に対する入浴時間がゆっくりとれるため、自分で行ってもらうことができます。

そうすることで、残存機能を生かす機会になり身体レベルを維持向上することに繋がります。

・入浴した気分を堪能してもらうことができる。

ゆっくり入浴することで気分が落ち着き、入浴したということを堪能することができるのです。

 


個浴での入浴は生活リハビリになる


個浴での入浴を行うことで、残存機能を生かすことができます。

残存機能を常に生かしていれば、身体レベルが低下することを防止することができるのです。

これは生活リハビリをしていると言えるでしょう。

リハビリをしていると感じることなく、身体レベルの維持向上ができる個浴という入浴方法は、高齢者にとって無理がないリハビリ方法です。

そしてゆっくり入浴をすることで、精神的にも安定します。

時間を気にされながら入浴することが原因で、入浴するのが嫌いになってしまう場合もあります。

 

大抵の高齢者は、入浴を楽しみにしています。

楽しみにしている入浴が、嫌なものになってしまったらそれだけで精神的なストレスを感じるでしょう。

高齢者は、自分の身体レベルが低下していくことに対してストレスを感じていることが多いです。

そのようなストレスを抱えている状態で、入浴に対してまでストレスを感じるようになってしまっては、精神的に落ち着かなくなるのは当然です。

個浴というのは、気分を落ち着けて自然とリハビリにもなる、画期的な入浴方法です。

 


環境を変えることなく入浴することが大切


身体レベルが低下することで、今までのような入浴が出来なくなるのは仕方がないことかもしれません。

それでも、できるだけ今までと同じような環境で入浴することが、身体レベルの低下を防止することになります。

リハビリは嫌いでも入浴は好きな高齢者であれば、なおさら入浴のときに残存機能を生かしていくことが必要になります。

 

入浴というのは、生活リハビリを行うのに良い環境なのです。

そして、環境をできるだけ変えないで入浴することで、入浴に対する抵抗感を無くすことにも繋がります。

大浴槽での入浴は、たまになら良いでしょう。

しかし一人でゆっくり入りたいと感じることのほうが多いのです。

環境をそれほど変えることなく、安心して気兼ねなく入浴できる

これを実現できるのが個浴という入浴方法なのです。

この記事を書いた人

遠藤 こずえ
遠藤 こずえ
高校卒業後、病院に就職した事がキッカケで介護業界に進出。その後、老人保健施設に転職してから実務経験を積みながら通信教育で介護福祉士の資格を取得。その後はさらにスキルアップの為、職務内容が違う3種類(療養型病院・老人保健施設・訪問介護)の職場を渡り歩き、新人指導や業務改変作業の担当を受け持つなど豊富な経験を持つ。今でも現役で老人保健施設の介護職として働く事で介護業界に貢献中。