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高校卒業後、病院に就職した事がキッカケで介護業界に進出。その後、老人保健施設に転職してから実務経験を積みながら通信教育で介護福祉士の資格を取得。その後はさらにスキルアップの為、職務内容が違う3種類(療養型病院・老人保健施設・訪問介護)の職場を渡り歩き、新人指導や業務改変作業の担当を受け持つなど豊富な経験を持つ。今でも現役で老人保健施設の介護職として働く事で介護業界に貢献中。

 

介護の世界では、床ずれ=褥瘡(じょくそう)を作ることは介護のはじと言われていました。

現在でも褥瘡を作ることは、それだけ対象者に対しての対応を怠っていると考えられます。

常日頃から観察や対応をしていれば、褥瘡を作るようなことにはならないからです。

それでは褥瘡とはどのように起こり、どのように予防をしたら良いのか?

褥瘡は一度出来ると、なかなか治らない場合もあります。

褥瘡予防は介護をするうえで、とても大事なケアです。

今回は、褥瘡の発生理由と褥瘡予防の方法を解説していきます。

 


褥瘡は何故出来てしまうのか


褥瘡が出来る原因

・長時間同じ姿勢で寝ていたり、座っていることで、皮膚の同じ個所が圧迫される。
・圧迫されることで、血流が悪くなり皮膚や皮下組織、筋肉などに酸素や栄養が行き渡らなくなる。
・その結果、皮膚や皮下組織、筋肉などが死んでしまう。
・皮膚が不潔の状態のまま、長い時間放置されていても同じような結果になる。
・皮膚状態が弱くても褥瘡が出来る原因になる。
・ずれ力+圧迫力×虚血時間。

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褥瘡が出来る過程

褥瘡は、まず皮膚が赤くなるところから始まります。

まだ褥瘡では無い場合、赤い部分を押すと皮膚が白くなります。

この赤い状態のまま対応をしないと、皮膚を押しても白くならず赤みがとれない状態になります。

この状態でもまだ対応をしなければ、褥瘡になってしまいます。

 

褥瘡が出来やすい箇所

基本的に、骨が突出している箇所に出来やすいです。

具体的な箇所で言うと、後頭部肩甲骨大転子仙骨尾骨(尾てい骨)かかとなど。

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これらの箇所は要注意・要観察をしましょう。

 


褥瘡の予防方法


褥瘡を予防するためにはどうしたら良いのか?

・定時で体位交換を行う。

寝返りが出来ない人の場合に、行う必要があります。

時間の目安としては、だいたい二時間です。

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・起こす時間を作る。

寝たきりでいることで、褥瘡の原因になります。

出来るだけベッドから起こすように心がけましょう。

 

*ここでポイントです。

起きている間も、長時間同じ姿勢でいると褥瘡の原因になります。

座っている場合には、お尻を少し浮かせて除圧をするようにしましょう。

時間の目安は、体位交換と同じくらいで大丈夫です。

 

・皮膚状態を清潔に保つ。

皮膚状態が不潔でも褥瘡の原因になりますので、常に清潔な状態を保つようにして下さい。

 

・ゆっくり丁寧に行う。

早く行えば良いと言うものではありません。

ゆっくり、皮膚をこすらないように介助をして下さい。

 

・福祉用具を使用する。

ウレタンマットレスエアマットレス低反発マットレスウォーターベッドなどを使用することで、圧力を分散します。

座っている場合は、低反発クッションなどを使用すると良いでしょう。

 

*ここでもポイントです。

エアマットレスウォーターベッドは、かえって褥瘡が悪化する可能性があるので、状況判断をしてから使用するようにして下さい。

安易に使うと、逆に褥瘡予防にはならなくなってしまいますので注意が必要です。

 

・自分で体圧を感じることで、相手の負担を考える。

自分で体感することで、相手の状態が分かりやすくなります。

自分が圧迫感を感じると言うことは、相手も同じように感じています。

相手の状態を把握することで、褥瘡予防につながるのです。

 

・笑顔になるような介護を行う。

笑うことで身体の免疫力が高まって、褥瘡予防につながると言われています。

笑顔が出るような介護を行っていきましょう。

 


褥瘡を作らない生活を送ることが大事


褥瘡が出来ると、寝ても起きても苦痛を伴います。

常に苦痛がある状態で、毎日を楽しく過ごせるでしょうか?

褥瘡が出来てしまうのは、介護側の責任です。

相手に苦痛のない毎日を送ってもらうためにも、褥瘡を作るようなことは絶対にしないで下さい。

褥瘡が出来ることは仕方がないで済むことではありません

そこをシッカリ頭に入れて介護をしていきましょう。

 

この記事を書いた人

遠藤 こずえ
遠藤 こずえ
高校卒業後、病院に就職した事がキッカケで介護業界に進出。その後、老人保健施設に転職してから実務経験を積みながら通信教育で介護福祉士の資格を取得。その後はさらにスキルアップの為、職務内容が違う3種類(療養型病院・老人保健施設・訪問介護)の職場を渡り歩き、新人指導や業務改変作業の担当を受け持つなど豊富な経験を持つ。今でも現役で老人保健施設の介護職として働く事で介護業界に貢献中。