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小川タカコ
子供服オンライン講座を主催。23歳の時にフリーランスで起業。29歳からはパリコレの作品を縫うことに。一流ブランドとの経歴は、再現性が高く、洗練された出来上がりを求め、数々のヒミツを実行したからに他ならない。子供服にも有効な、超絶わかり易く【失敗しないコツ】を伝授。『面倒くさがりなのに超一流!ずぼらでもパリコレ作品を縫えるヒミツ』

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「ずぼらでパリコレ」子供服の作り方講座を主催している 小川タカコです。

縫いズレが起きてしまうというお悩みや、質問が多いので、それについてまとめました。

 


縫いズレは、ミシンの構造上、必ず起きる


ミシンには送り歯があり、奥へ生地を進ませてくれます。

  1. 押え金は、押さえつけるツルツルの板
  2. 下にした方の生地だけが送り歯で進み
  3. 上の生地は押さえ付けられて手前に押し出され
  4. 何もしないで手を添えるだけでいると、20cm縫うと2mmくらい上下の生地に差が出る

このような現象が起きるマシンなのです。

このくらい進むパワーがないと、生地の厚みに負けてしまい、生地が重なる段差で針が先に行かないなど、不都合も起きやすくなります

この動画のように、あなたのミシンがどの程度の進ませる力を持っているのか、把握しておきましょう。

 


縫いズレを防ぐ為に、送り歯の高さを調整


もしも、このような平らなコットンで、2mm以上の縫いズレが起きるようであれば、送り歯が出過ぎていることもありますので、調整が必要かもしれません。

プロは素材や自分との相性により、送り歯の高さも微調整します

 

薄手の生地で送り歯が高いと、破けてしまう事もありますから、ごく薄い素材の時は前もって送り歯を低くします

レザーの素材は進みにくい上に、歯が当たると破けてしまいます
破けないようにするためには次の対策をします。

・送り歯を低くする

・紙を挟む

・裏地を下にして一緒に縫い、後から裏地を切り取る など

但し、初心者は微調整するうちに本来の高さが分からなくなるので、いじらないのが正解ですね。

ミシンは様々な場所を調整ができるようになっていますが、、精密機械なので調整が狂うと途端に機能しなくなるマシンでもあります。

 

 


縫いズレの平均は、2枚の布で20cmで2mmもある


平らな2枚の生地だけでも、20cmで平均的に2mmズレるということを前提として、ミシンの工程の全てをよく考えてみます。

  • 衿を見返しと見頃で挟んだり、
  • ファスナーに縫い付けた生地を合わせたりした場合に、

一番下にある身頃が進んでしまい、

衿がずれて手前にきて、更に見返しがもっとズレ込んでくるというのは、誰がやっても起こりうる現象であるわけですね。

最初からズレて進むのを、いかに緩和させるために何をするのかを考えて、対処をする必要があるわけです。

 

 


縫いズレは2枚以上をいっぺんに縫い付けると起こる


ミシンで縫う場合に、原則があります。

基本的に2枚しか縫い合わせない。
これを必ず守ります。今も私はこれを固く守っています。

非公開グループでも質問がありましたが、タグをつける時に傾いてしまうのだが、どうしたらいいだろうかと。

タグは二つ折りになるものが多いですね。

2枚以上は1 度に縫わないので

  1. タグの2枚を最初に縫い、タグを1枚にしてしまう。
  2. 挟む場所の片側の生地に、出来上がり線よりも少し外側にタグを縫い付ける
  3. 最後に、2枚合わせてタグを挟んで、本体の出来上がり線を縫う。

ミシンの作業は全てこのように、2枚を1枚にし、それを次の1枚に縫い付け、更にそれを次に~という順番で縫っていきます

枚数がどれだけ増えようと、この手順だけは変わりません。

 


まち針を打っても、クリップで留めても縫いズレは防げない


「まち針は使わないのですか?」と不思議がられるのですが、量産工場は基本的に、1本もまち針を使わずに縫います

 

PL法が出来てから、針の混入がメーカーの命運を分けるようになりました。ミシン針が折れる時、破片が飛び散るため、まち針を使うことをより禁じる方向になったと言えます。

 

しかし、それ以前に《まち針で留めること》に、効果が低いので、使わないのです。

これがプロの世界では、大前提です。

 

まち針で留めるのは、どんな時か?と言われても、ちょっと答えられないくらいに、まち針はあまり使いません。

そもそもまち針で留めても、縫いズレが防げる理由がないと感じませんか?
まち針で打ってある近くまで縫い進んで、「ああ、こんなにずれちゃってる」と感じてませんか?

まち針を打っただけで、何の対策もしないで縫い進めたら、ずれることを許していることに他ならないからです。

 


縫いズレはテンションをかけて、ミシンをコントロールして防ぐ


縫いのズレを防ぐためには、下の生地が進まないように手で引っ張ることです。

「テンションをかける」とも言います。
検索でこのキーワードで調べたら、美容師さんのブログでも「美容界専門用語」として、紹介していました。

髪をブローするとき、ギューーーーっと丸いブラシに巻き付けて、ドライヤーの熱を当てて引っ張りますよね。そうすると、髪が艶々に光沢が出て、美しくなりますでしょ。

あれを「テンションをかける」というんですって。

 

ミシンも一緒です。色んなことを調べたりするたびに、美容界と縫製業は似ているところがあって、面白いなと感じます。

ミシンのテンションをかける相手は、一番下になる生地です。
送り歯で奥へ奥へと、引っ掛けられて進むしかない運命にある生地が、一番下に置かれた生地です。

その生地を持っていかれないように、こちらからも引っ張るわけです

引っ張るというのは、

  1. 左手の指で押える
  2. 右手で引っ張る
  3. 目打ちで引っ張る

この3つのどれかです。
どこで何を使うのかは、性格で人それぞれです。

 

どういうときに何をするのかという会話はあまりしないので、説明しているのをみて、(へーーーー?)と思うことも多くあります。

物つくりに方程式はないとも言えるのかもしれないですね。

 


まち針が原因で縫いズレが起きている


信じられないかもしれないですが、まち針が原因で縫いズレが起きることも多くあります。

まち針を刺すとき

  1. 合わせたい場所へ向かって、まち針を刺しいれる
  2. 縫い合わせたい相手の合わせる場所へまち針の先を刺す

この時、直角に刺しますよね

直角に刺したまち針を、そのまま横にスライドさせて横方向を留めるでしょ

これで、縫う前からズレが出来てしまうんです。

 

だって、直角向きに刺したのを、真横に向けてまち針が抜けないようにしたでしょう?
この作業で微妙に既にズレが生じているんですね。

まち針の正しい刺し方

  1. 合わせたい場所へ向かって、まち針を刺しいれる
  2. 縫い合わせたい相手の合わせる場所へまち針の先を刺す
  3. 指でしっかりと縫い合わせたい場所をずれないように摘まんで支える
  4. まち針を一度抜き取る
  5. 最初から横方向の角度で、まち針を刺し直す

こうすることで、まち針で留める最大の効果を手に入れることができます。

 


縫いズレさせずに、重なった分厚いところでも完璧に縫い合わせるためには


インスタグラムで「リュックで何枚も重なってしまうところがズレて、どうにもならない」という質問をもらいました。

これは、まち針が使えるなら、まず合わせる場所を上記の方法でしっかり留めます

まち針で留める方法を間違えれば、縫う前からズレているものを、ミシンでさらにズレを大きくしてしまうので、そこだけは注意して

 

もしも、まち針が不可能なほどに、分厚い、ゴロゴロするなど厚みがあったら

  1. 指でしっかりズラさないようにつかんだまま、押え金の下にそっと挟みます
  2. 押え金は、上げたままで維持
  3. ミシンの歯車(プーリー)を回し
  4. ミシン針を縫い合わせたい箇所に、正確にゆっくり刺す
  5. 押え金を静かに下す
  6. 自動返しの機能は解除
  7. ミシンのスピードは一番遅いモードにする
  8. 落ち着いてゆっくりした速度で返し縫いをする
  9. 3針分前進だけして針を下にしたまま止める
  10. 本体ごと全体をターンさせて、3針縫った場所の上を前進でまた3針進む
  11. ミシン針を下にしたまま本体をターンして、縫った場所へ前進で進み、その先も縫い進める

※このように分厚すぎる時は、上記の9~11の方法で、返し縫いを前進のみで行います

一般的には8までで返し縫い終了、その先も縫っていきます

ミシンの基本的な機能は前に進むこと。したがって、前進の方がコントロールしやすいのです。条件が悪いときは前進だけで縫うとうまくいきます。

 


縫いズレが起こりやすい衿ぐりのトラブルを防ぐには


「衿付けでズレが出やすいのです」という悩みも「ずぼらパリコレ」グループ内でよくあがってくる話題です。

この質問は簡単に答えられないほど、内容が濃くなるので、ここではテキストだけです。
分からない方、すみません。
ちゃんと伝えるために、メルマガでキチンと順を追って、正しい日数で教えてないとここで説明しても意味がないので、割愛します。

衿付けの場合

  1. 衿の外周を被り分を計算しながら、裏になる方を2mmくらい内側になるように縫う
  2. 衿の表になる側を上にして、ミシン目のギリギリの所(ミシン糸が完全に手前にして、ミシン糸よりも折山が1mm先にあるように折る)
  3. ひっくり返し、アイロンで周りを裏側が表よりも出ないように整える
  4. 衿の身頃と付ける開いている場所を、衿を折った状態で縫い留めるのがコツ
    (衿を折った状態にすると、付け側がズレて、表側が平らにするとブワブワと余るのが正解)
  5. 衿として完成したものを、身頃を下にして、衿付けの出来上がり線よりも縫い代の外側に衿をつける
  6. 見返しをその上に乗せて、身頃と見返しで衿を挟み、出来上がり線で縫いつける

この6工程です。

 

被り分とは

上に乗る生地は下になる生地よりも大きくなければ、ツンと上を向いてそっくり返ってしまいます。
これは腕がないとみなされる、初心者にありがちな”自分では気が付かない不良”の状態です。

 

アウトポケットのフラップがあって、パンツの両脇にカッコよくデザインされているのに、フラップがグリンと上に反ってしまっている画像など、ときどき見かけます。

 

衿も一緒です。

被り分が少ないと、衿が身頃の方へ下がるよりも、顔面に沿うように持ち上がってしまいます
衿やフラップがふんわりと下向きに自然に下がるようにするために
表側を大きく、裏側は小さく縫うことをさして、「被り分」と言います

 

上記に書いた、衿付けの1~6の工程の中で、一番ズレが出やすいのは、

5の衿を身頃に縫いつける
6の見返しで挟み込む

この2つが慣れていないと、大きなズレが発生してしまいます。

 

この中の工程で、私がまち針を使う場所は、全くありません。

ミシンと綱引きする=テンションをかけたいときに、まち針で先の方を留めてあると、逆に邪魔だったりするので留めても取ってしまうことさえあるくらいです。

 

ノッチと呼ぶ合印に切り込みを入れたところを、ぴったり合わせることだけを考えながら、1針ごとに確認しつつ進めます。

テキストで理解できる人はあまりいないと思いますが、とにかくまち針やクリップに頼っても、ミシンとの綱引きがちょうど良い状態で進められない限り、下の生地だけが進んでしまうことは防げません

皆さんのミシンLifeが、最高の時間になるように今日も撮影や執筆に頑張りますね^^

 

このように詳しく動画解説と、テキストで毎日メルマガで教える、画期的オンライン講座を開設しました。

 


非公開グループへのお誘い


最後に私が運営する、Facebookグループへのリンクをお知らせしますね。Facebookグループ「How to ずぼらでパリコレ」
承認制の秘密グループです。

~あなたの縫うときの疑問に、私が直接に答える特典~

動画や記事に関しての質問や、洋裁用語の使い方スレッド
生地と糸調子、針のことなど

分類別のスレッドで、
画像のやり取りを含めてお答えしますので、理解しやすいシステムです。
詳しい質問や意見を、全員でディスカッションしましょう!

しっかりと自分の血肉化するまで、あなたがすることはアウトプット

 

習ったことをどんどん言葉にして、発する

習ったことをどんどん言葉にして、発することで、あなたは理解を深められます
自分ではわかったつもりになっていても、応用が利きにくいのです。

 

疑問を見つけ出す気持ちで作る作業をしながら、実際にそれを言葉にして相手へ伝えディスカッションすることで、自分の中にしっかりと根付いたものが作られていきます。

素材が変わるなど、服を作る作業は同じ状況ではなく、常に応用の繰り返しです。
その中で、難しい状況になった時に、お手上げな状況に陥らない応用の幅を持てる基礎の力を作ってください。

 

頭の中で言葉にすることに慣れ、言葉からも習うことを位置づけてあげれば、グンと伸びていきます

 

現在のメンバーの、縫える内容はそれぞれですが

お互いに思いやりと慈しみの心で
地道でしんどいときも多い、洋裁という自己表現

もっと楽しく、もっと共感する笑いや
報告できた時の達成感を大切に、運営していきたいです。

 

上手い人だけいるんじゃないの?とか
知らないことを聞いたら、出来る人に笑われたりするんじゃない?

なんて、心配はご無用です。

私ががっちり管理しています。
上から目線な物言いや、冷や水を浴びせるような言動は、私が許しません

もちろん最初は忠告からしますが、場合によっては退会処分すると明記してグループを発足しました。

 

共感と相手へ尊重する心を、大切にしたいです。

心置きなく質問出来て、意見交換も遠慮なくできるような
大切な仲間を育てたいです。

 

興味はあるけどミシンなんて無理というかたも、ご参加ください

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Facebookまで私の情報を受け取りに来てくれる方へ、私も精いっぱいお応えします。

 

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この記事を書いた人

小川タカコ
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子供服オンライン講座を主催。23歳の時にフリーランスで起業。29歳からはパリコレの作品を縫うことに。一流ブランドとの経歴は、再現性が高く、洗練された出来上がりを求め、数々のヒミツを実行したからに他ならない。子供服にも有効な、超絶わかり易く【失敗しないコツ】を伝授。『面倒くさがりなのに超一流!ずぼらでもパリコレ作品を縫えるヒミツ』