The following two tabs change content below.
高校卒業後、病院に就職した事がキッカケで介護業界に進出。その後、老人保健施設に転職してから実務経験を積みながら通信教育で介護福祉士の資格を取得。その後はさらにスキルアップの為、職務内容が違う3種類(療養型病院・老人保健施設・訪問介護)の職場を渡り歩き、新人指導や業務改変作業の担当を受け持つなど豊富な経験を持つ。今でも現役で老人保健施設の介護職として働く事で介護業界に貢献中。

 

拘縮とは病気や怪我で寝たきりで過ごしているうちに、関節が固まってしまう症状です。

拘縮は年齢に限らず起こります。

自分は若いから大丈夫だと思っている人も決して他人事ではありません。

拘縮が起こる原因は何か?

拘縮の予防方法・拘縮になってしまった人の介護技術をそれぞれ解説していきます。

拘縮のことを知ることは、介護をする時の参考になるだけではなく、自分が寝たきり状態になった時にも役に立つので、シッカリ学んで下さい。

 


拘縮が起こる原因


拘縮が何故起こるのか?

拘縮とは、長期間寝たきり状態や麻痺のために、関節を動かさない状態が続くと起こります。

事例を挙げて、分かりやすく説明します。

(例)

病気の後遺症で身体の半身に麻痺が残ってしまった。麻痺側は自分の意志で動かすことが出来ない。

動かせないから、麻痺症状が出ていない方の手足だけを使って生活していた。

そのような期間を長く過ごしているうちに、麻痺側の関節が固まって動かなくなって拘縮が起きてしまった。

このように、麻痺が残ったことが原因で拘縮が起こることがあります。

(例)

安静療養のため、長期間寝たきりで過ごしていた。

その期間は身体を動かすことが無かったため、筋力が落ち、関節も固まって拘縮が起きてしまった。

この場合は、麻痺は無いけど身体を長期間動かさなかったことが原因で拘縮が起こっています。

事例で説明したように、後遺症で麻痺が残ってしまったり、寝たきりと言う状態のために長期間身体を動かさないことが原因で拘縮が起こるのです。

 


拘縮予防と介護方法


どうしたら拘縮が予防できるでしょうか?

一番有効な方法は、毎日身体を動かすことです。

特にお風呂に入って、身体が温まっている時に動かすと、より効果的です。

こう聞くと凄く簡単なことに思えるかもしれません。

確かに自分や相手が若ければ、簡単なことでしょう。

身体を元に戻そう言う意志を強く持てるし、回復力も多くあるからです。

 

しかしこれが、高齢者だったらどうでしょうか?

高齢者は状況や環境が変わっただけで、精神的に落ち込みやすい傾向にあります。

そのような心理状態のときに、麻痺が残ったり、寝たきりなったら、ますます気分が落ち込んでしまいます。

それでは身体を元に戻そうする意志や、回復力が生まれる訳がありません。

気分がマイナスの人に、「寝ながらでも身体を動かしましょう」「麻痺の方の手足も動かしましょう」と促しても行わないでしょう。

それが毎日となればなおさらです。

でもそれを言い訳にして、何もしなければ当然拘縮は起こりますし、進行してドンドン酷くなります。相手とコミュニケーションを取って、負担が無いように身体を動かすように手助けをすることも介護技術の一つです。

それでも拘縮が少しづづ進行してしまうのが、今の介護現場での現状です。

 

では拘縮が進行してしまって、関節が固まってしまった人に対して、どのような介護を行えば良いのか?

その場合、固まった関節を無理して動かそうとせずに、どこまでなら動くのかを把握することが大切です。

把握したら、動かせる範囲内で関節を動かすことで、その人らしい日常生活を行えるような介護をしましょう。

日常生活を送ることが、拘縮に対する一番のリハビリであり介護方法なのです。

 


毎日の観察をシッカリ


拘縮は毎日身体を動かしていても、少しずつ進行していきます。

介護者として接する場合は、相手の現状把握をシッカリ行うことが大事です。

気づいたら拘縮が凄く進行していて、今まで出来ていたことが出来なくなってしまったと言う状態になれば、相手のモチベーションは一気に下がります。

心理状態がマイナスに向けば、寝たきりになるのはあっという間です。

特に相手が高齢者なら、なおさらです。

介護をおこなう際に、相手の生活の質(QOL)を下げるようなことをしてはいけません。

そうならないためにも、毎日の観察をシッカリ行って下さい。

 

この記事を書いた人

遠藤 こずえ
遠藤 こずえ
高校卒業後、病院に就職した事がキッカケで介護業界に進出。その後、老人保健施設に転職してから実務経験を積みながら通信教育で介護福祉士の資格を取得。その後はさらにスキルアップの為、職務内容が違う3種類(療養型病院・老人保健施設・訪問介護)の職場を渡り歩き、新人指導や業務改変作業の担当を受け持つなど豊富な経験を持つ。今でも現役で老人保健施設の介護職として働く事で介護業界に貢献中。