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都並 佑樹

都並 佑樹

1972年生まれ。東北大学大学院修了。技術士(総合技術監理・建設)。頑張って取得した学歴や資格が、返って人生を消耗させていることに矛盾を感じたことがありませんか?数年前の私のように。古い常識を打ち破り、まずは年収10倍UPを共に目指しましょう!コモディティからの脱却を応援します!

 

世の中の事柄は、ほとんどがランダムに起こっています。

そして、人はそのランダムな物事に後から理由を見出してしまいます。例えば、先日のいるかが大量に浜に打ち上がったのを見て、巨大地震の前兆だという話。よくよく調べると、この時期にイルカが打ち上がるのは比較的よくある現象だったりします。しかし、そのように解釈しようと思えば、脳にはそのように見えてしまいます。

成功体験から何かを学び取る時、実は成功したという結果とそこから導き出した学びに因果関係はない、単なる偶然であることもよくあることです。というかむしろその方が多いのではないでしょうか?

 

以前の勤務先(建設コンサルタント)で、仕事を受注するために技術提案書を書いていた時の話です。発注者が、各社から寄せられた提案書を採点して、得点の高い業者を選定する仕組みです。相手は役所ですので、そのような客観的な評価が行われます。

評価するのは役人さんで、技術的な内容まで深く評価できるわけでもなく、提案内容そのものよりも、ポイントを稼ぐためのいろいろなノウハウがあるわけです。と言っても、そのノウハウの大半は都市伝説だったりしますが。

それで、私が技術提案書を書いて、当時の上司(年配)に見せたわけです。

で、ぱっと見で言われたのは、「文字が多すぎて、読んでもらえないかもしれない。」ということ。

A4用紙1枚という制約があるので、1文字でも多く詰め込んでキーワードをヒットさせようという戦略を取るため、たいてい隙間なくびっしり文字で埋まった紙になります。レベルの低い話ですが当時の主流だった戦略です。

リアルSEO(検索エンジン最適化)ですね。

 

本来は、内容を読んだ上で不要な箇所や冗長な場所を簡潔化するべきですが、「確かに長ければいいってもんではないな」とそこは私も納得したわけです。(本当はその上司がそれだけの文を読むエネルギーがなかっただけだと思いますが。)

そして、もう一つの指摘が本題。

「この前カラーで提出して採択されたから、カラーにすべきだ。」と言うんですね。もちろん、カラーで見栄えが良い、などという採点項目はありません。因果関係がないにもかかわらず、「カラーで作成して提出したことが採択につながった」という誤ったことを学び取ってしまったわけです。

それはあまり意味が無いと私は修正を渋ったら、「じゃあオレがやるわ」というのであとはお任せしました。

どんなのが出来るのか。

まぁ、見栄えのいいイメージ図が入ったりすれば、直接の加点はないまでも多少は印象で評価が上ぶれするかも、と期待はしましたが。。。出来上がったものは、WORDの描画ツールで作成したオブジェクトを塗りつぶしただけorz。文字がカラーの枠の中に入っただけでした。

会社を辞める遠因になったのは言うまでもありません。笑

 

古典落語に出てきそうな話ですよね。でも、意外とこの話を笑うことはできません。ここまで極端な例ではなくても、我々は全く因果関係のない法則を見つけてしまっていることが多々あります。

こちらの本、とても興味深いです。

「まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」(ナシーム・ニコラス・タレブ)

 

短期的な株価は、基本的に予測できません。予測できたように感じるのはすべて後知恵です。NIKKEIのサイトでさえ、「為替が円安に振れたのを好感し、株価が上がった」という記事もあれば、「株価が大幅に下落したのをきっかけに、為替が円高に転じ、」などという時もあります。新聞記者としては、何かもっともらしい理由を付けなければならないらしいです。笑

成功体験から学ぶ際に大事なのは、実際に起こった事象をそのまま解釈するのではなく、上位概念の学びを引き出すことです。このことさえ間違えなければ、たとえ因果関係がなくても、自分が勝手に学び取るというのは有りだと思うのです。

抽象度の高いところで学べばいいのです。

学んだ者勝ちですよ。

 

 

 

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都並 佑樹
都並 佑樹
1972年生まれ。東北大学大学院修了。技術士(総合技術監理・建設)。頑張って取得した学歴や資格が、返って人生を消耗させていることに矛盾を感じたことがありませんか?数年前の私のように。古い常識を打ち破り、まずは年収10倍UPを共に目指しましょう!コモディティからの脱却を応援します!