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中村 光信
マウンテン&ウォーターマンでありグラフィックデザイナー。 オヤジと呼ばれる歳になっても今なお自然を舞台に実践し続けているエクストリームな遊びと、 デザイナーとしての腕一本だけを武器に、好きなことで稼いで自分らしく生きていく、自称「エクストリームオヤジ」として世の迷えるオヤジ達をそそのかすような発信とゴキゲンなライフスタイルを実現する可能性をExploring!

 

チョムロンから上は、切り立った山肌が左右から狭まって、峡谷状となって来る。

時折、樹林帯の中を歩きながら、シヌワ、バンブー、ドバン、ヒマラヤホテル、ヒンコケーブという各集落を通り過ぎ、デウラリという地点を通り過ぎると、ここからは一気に雰囲気が変わり深い渓谷の間からアンナプルナ山群のひとつのガンガプルナが見えてくる。

いよいよヒマラヤの懐深くに分け入った感が濃くなってくる。ひたすら高度を稼ぐと、聖なる山マチャプチャレが右手に聳え次にアンナプルナの本峰もいよいよ顔を出す。

そして、フェディを出発して6日目にして、今回のシングチュリ登攀の拠点となるマチャプチャレBC(3,650m)にようやく到着した。

 

ここはマチャプチャレBC(ベースキャンプ)となっているが、ここからマチャプチャレに登る人間はいない。そもそもマチャプチャレは神聖な山なので、登頂することは禁止されている。

 


ここでキャラバン終了。まずは高所順化


マチャプチャレ・コージー・ロッジ イメージ

ここにも何件かのロッジが点在していて、このトレイルの最終地点であるアンナプルナBC直前の宿泊地となっている。
僕たちのようにシングチュリもしくは、その隣のタルプチュリの登頂を目指す隊はここを拠点にする事が多いようだ。

トレイル沿いのロッジは既に満室となっていて、トレイルからマチャプチャレ側に少し登った小高い所にあるロッジに宿を取った。

 

マチャプチャレ・コージー・ロッジ。

僕たちがこのキャラバンで一番世話になることになる、グルン族の姉弟が切り盛りするこじんまりとしたロッジだ。姉のほうは無愛想だがスタッフをしっかり束ねる働き者で、弟は陽気で気さくなヤツだが、仕事をサボっては姉にドヤされていた。

僕たちはここを拠点に、まずはアンナプルナBC(4,130m)に入り、付近を歩きアンナプルナBCで1泊、そこからさらにヒウンチュリ東面を高度5,000m付近まで登り高所順化を行う。

その後、マチャプチャレBCまで降りて、1日休養を挟み、その翌日から本格的な登攀活動に入る事になる。

 


シングチュリへのアプローチ確認へ


アンナプルナ内院の懐深く イメージ

 

部屋に荷物を置いて、裏手にあるモレーン(氷河の後退地形)に登り、シングチュリへのアプローチとなる踏み跡を確認しに出た。モレーンに一旦登り、そこから南アンナプルナ氷河末端から流れ出すモディコーラの支流までモレーンの側壁を下り徒渉しなくてはならないのだが、その下る地点が分かりにくい。

それでも、小さなケルンが積んである下降路の入口を発見。
その後は、ロッジに帰る踏み後の途中にあった大岩で夕方までボルダリングをして遊んだ。

ここまで高度を上げると夕暮れはかなり寒い。

 

宿に戻ると、夕飯の時間だ。
食堂では大きな長方形のテーブルを泊まり客皆で囲んで食事をするのだが、テーブルの周囲を布で囲って、その足下に灯油のコンロを放り込んであるというかなりダイナミックなコタツになっている。

僕は、いつもの通りダルバートを食う。コタツはあったかいし、腹は満腹だし、そのまま食堂でウトウトする。
うちのメンバーも他のトレッカー達もおしゃべりをしたり本を読んだりと思い思いに過ごしている。灯油のランタンの光が心地いい。

明日はアンナプルナBCへ出発。
いよいよ、アンナプルナ内院の奥深くに隠されている、僕たちの目指すシングチュリが姿を現すはずだ。

 

この記事を書いた人

中村 光信
中村 光信
マウンテン&ウォーターマンでありグラフィックデザイナー。
オヤジと呼ばれる歳になっても今なお自然を舞台に実践し続けているエクストリームな遊びと、 デザイナーとしての腕一本だけを武器に、好きなことで稼いで自分らしく生きていく、自称「エクストリームオヤジ」として世の迷えるオヤジ達をそそのかすような発信とゴキゲンなライフスタイルを実現する可能性をExploring!