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かねやま たかこ

かねやま たかこ

“退屈”が何より苦手な自由人。 今よりもっと粋な生き方を提案する 「アーリーセカンドライフクリエイター」 同じ女性としての悩みに答えながら、 安心してその一歩を踏み出すお手伝いをしています。 一番始めやすいのが実は40代、今ですよ!

「ヨーロッパはピンと来なかった。

行くならカナダかオーストラリアだったんです。」

 

そう力強く言い放つ彼の中に、

大きな軸を感じた。

非常に爽やかで、

今時珍しいくらいに真っ直ぐな少年だった。

 

私が彼と出会ったのは2015年の年末。

62歳のダンディな友人と

「浮かれagit」という陽気な飲み屋で

それまでの人生を語り合いながら、

かつて私がオーストラリアに

ワーキングホリデーに行った時の話になった。

 

海外で学校に通い、そして働くということ、

1ヶ月間テント生活をしながら

車で旅をするということ、

日本にはない文化に触れるということが

どれだけ刺激的で、

自分にどれほどの影響を与えたのか。

 

たった3ヶ月間の語学学校で、

私は生活に必要な英語力を身につけた。

今ではすっかり忘れてしまったが、

その時は生きてくために英語は必要だったし、

言葉が通じると楽しくなって、

どんどん喋りたいという気持ちが

上達に繋がったように思う。

 

1ヶ月間のテント生活で、

私は生きる術を身につけた。

 

その辺の木や枝を集めて火を起こし、

それで調理する。

毎朝焚き火で焼いたジャガイモに

マヨネーズを付けて食べるのが、

その頃一番のご馳走だった。

 

夕方になるまでに

テントを張る安全な場所を見つけなければ、

動物達に囲まれる危険性があるし、

暗闇の中での作業はとても大変で、

自然と共に生きてることを実感できた。

 

“アボリジニ”という原住民の存在からは

何か特別な空気を感じたし、

BeachとTownの間に境界線を引かず

街中を裸足で歩く人たちの姿からは、

自由を感じた。

 

特にオーストラリアのカフェ文化は

すごく気に入った。

お店ごとにオリジナルを大事にしていて、

味でも雰囲気でも客を楽しませてくれる。

 

私の行きつけだったお店は、

通りに面した壁を一面くり抜いて

ベンチにしていて、

前を行き交う人との交流や、

そこに座った時の開放感と居心地の良さは

忘れられない。

 

写真を撮っていないことが悔やまれるが、

イメージはこんな感じ。

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日本人にはない発想力と自由な空間の使い方は、

もう一度学びに行きたいくらいに素晴らしく、

自分がカフェをするなら、あんな風にしたい

なんて話をしていると、

「俺の友達が明後日からオーストラリアに

ワーキングホリデーに行くから、

その話をあいつにも聞かせてあげたいなぁ」

とダンディが言うので、

そいつを急遽呼び寄せた。

 


嬉しい出会いは突然やってくる


 

私は、“これから自分を試したい”という

意欲に溢れてる人のエネルギーを感じるのが

たまらなく好きなので、

この出会いは嬉しかった。

 

急な呼び出しにも関わらず、

親の車を借りて急いで駆けつけた少年は、

人懐っこい笑顔が印象的で、

誰からも可愛がられそうな性格からは、

海外でもうまくやって行けそうな予感がした。

 

中学の頃から外国に興味を持ち始めて、

大学生になって何度かインドやタイなどを旅し、

卒業したら留学すると決めていた。

 

日本ではホテルやレストランなどで

一流のサービスを身につけながら、

自分の幅を着実に広げて来た。

 

オーストラリアに行く目的は、

完全に“仕事”だと言う。

現地の一流と言われる場所で働くことで、

自分を試してみたいという欲望には

一ミリのブレも感じなかった。

 

英語もままならない状態で、

すぐには受け入れてもらえないことも

知っていたし、

それでも諦めずに

何度もトライすることの重要性も

ちゃんと分かっていた。

 

さすがに62歳を唸らせるだけはある。

5年後の帰国が今から待ち遠しい。

 


“決めない”という選択肢


 

現地の予定は何も決めていない。

仕事もどこに住むのかも。

最初の行き先をシドニーに決めた以外は。

 

私はそれでいいと思う。

先のことなんか誰にもわからないし、

やる気さえあればどうにでもなる。

 

私の経験からも言えることだし、

実際にオーストラリアはそういう国だった。

旅行者用の宿なんて街中にあるし、

そこに行けば旅行者に必要な情報が

壁一面に貼ってある。

 

車だってすぐに手に入るし、

仕事だってたくさんあるから

生活には困らない。

友達だってすぐ出来る。

 

全ては情報だと思った。

どこにどういう情報があるのかを

知ることの方が大事だった。

 

「大丈夫、

現地には情報が溢れてるから、

行けば探してる道がすぐに見つかるはず。」

 

それだけ言えば十分だった。

若干の不安を抱えていた彼も、

どうやら安心した様子で、

ここに来て良かったと言ってくれた。

 


情報をどうチョイスする?


 

人は誰の情報をチョイスするかによって

その後が大きく変わってくるのだと思う。

そして自分は、

どんな人に自分の持ってる情報を

提供したいと思うのか。

 

これは相手とのコミュニケーションによって

変わるんじゃないかな。

何気なく交わす一言が、

実はとても大事なんだって、

こういう出会いによって改めて気がつく。

 

私だったらワクワクさせてくれる人から

情報を得たいと思うし、

出来れば自分も、

ワクワクしながら聞いてくれる人に

もっと踏み込んだ情報を提供したくなる。

 

そしていつまでも特別な情報を

教えてもらえる存在でありたいと願うし、

そのためのコツがほんの少しだけ

掴めてきたようだ。

 


素直な方がいい


 

素直でいるって、

意外と勇気が必要だったりするけれど、

素直じゃないといつまでたっても

回り道の連続で、

結構損をしてた気がする。

 

自分の気持ちに素直であることを

心掛けるようになってからの方が、

要求が通りやすくなったし、

以前の私よりも得をしてると思う。

 

だから素直な方がいい。

 

少年は色んなものを吸収したいし、

ダンディは色んな人と出会いたくて、

私はキラキラしてる人を増やしたい。

 

それぞれが自分の素直な欲望に沿って出会い、

そして繋がっているから、

まるで孫とおじいちゃんのような2人でも

友達関係が成立している。

 

空港まで見送りに行き、

『なぜ仲良くして貰えたんですか?』

という少年の母親に対して、

『奴は俺の趣味ですから』

と答えるダンディも、

決して隅には置けない。

この記事を書いた人

かねやま たかこ
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“退屈”が何より苦手な自由人。 今よりもっと粋な生き方を提案する 「アーリーセカンドライフクリエイター」 同じ女性としての悩みに答えながら、 安心してその一歩を踏み出すお手伝いをしています。 一番始めやすいのが実は40代、今ですよ!