The following two tabs change content below.
中村 光信
マウンテン&ウォーターマンでありグラフィックデザイナー。 オヤジと呼ばれる歳になっても今なお自然を舞台に実践し続けているエクストリームな遊びと、 デザイナーとしての腕一本だけを武器に、好きなことで稼いで自分らしく生きていく、自称「エクストリームオヤジ」として世の迷えるオヤジ達をそそのかすような発信とゴキゲンなライフスタイルを実現する可能性をExploring!

 

キャラバンも中盤にさしかかり、アンナプルナ内院のトレッキングコースのもう一つの登山口であるナヤプルからの道と合流する地点に位置する、ジヌーに到着した。

僕たちが登り始めたフェディとナヤプルは、アンナプルナ内院の氷河を源流とするモディコーラという川で左右に分かれていて、フェディ側のトレイルは一旦モディコーラに下って、ニューブリッジという地点で川を渡り、そこから側面のうんざりするような急登を登り切った所にジヌーはある。

僕たちメンバーは、ここに来るのを密かに心待ちにしていた。

何故かというと、ここはこの辺りで唯一温泉が湧いている場所なのだ。何と露天風呂があるという。

 


簡単には辿り着けないジヌー温泉


夕方というには少し早い時間に到着して空いているロッジにチェックインし、早速、その露天風呂に入りに行くことにした。ロッジのスタッフに場所を聞いたところ、何と、モディコーラの川床まで降りたところにあるという。

またあそこまで降りて帰りは登り返さなければならないのかと思うとげんなりしたが、露天風呂には変えられないと、教えてもらったこれまたヤク牛の糞だらけでボコボコの道をひたすら下る。

 

温泉気分でサンダル履きで来たのを後悔し始めた頃ようやく件の露天風呂に降り着くことができた。
確かに川床が整備されていて、よくある日本の銭湯の湯船くらいの大きさの湯船が設えてあり、ややぬるめの湯が引いてあった。

その他にも、石ころで人が1、2人入れるほどに小さく囲ったのが、いくつか周囲の河原に点在していた。

ヒマラヤで露天風呂!イメージ

 


ヒマラヤの秘境でこんな幸せある?


最初はぬるい大きなやつに入った。

ぬるいが久しぶりの温泉、しかもヒマラヤの懐深くの秘境の温泉である。これほどの贅沢な気分はない。

しばらくすると、白人系とおぼしきヤツらがガヤガヤ入ってきたので、小さく囲ったほうを物色していると、日本人好みの程よく熱めで見た目も野趣あふれる雰囲気のいいのがあったのでそこに飛び込む。

 

最高だ!

 

これこれ!コレですよ露天風呂ってのは!

いい気分で浸かっていると、あぶれた風の白人が素っ裸でウロウロしていたので、こっちに入れてやったら、ウヒョー!って、奇声をあげて大喜びしていた。温泉のことは日本人に聞けってーの。

ここまでの疲れがジヌー温泉ヒマラヤの湯に溶けて流されていくようだ。

 


ジヌー温泉の夕暮れはビスターリ


夕暮れも間近となり身体も温まったので、ぼちぼち温泉を後にして来た道を登り返す。
折角さっぱりできたので、汗をかかないように、さらにヤクの糞を踏まないようにゆっくりと登った。

ビスターリ、ビスターリ。
(ネパール語でゆっくり、ゆっくりの意味。ポーター達が歩きながら良く言っている)

周囲が紫色に暮れていく。

 

時間もビスターリ。

 

それほど寒いという訳ではないが、夕方の空気が少しぴりっとしてきた。

標高はジヌーで1800mくらい。

今日も最高に幸せな気分だ。

 

宿に帰ったら、いつものようにダルバートをがっつり食おう。

そして、しっかりと寝て体力を回復させるのだ。

明日はこの先最後の大きな集落であるチョムロン2170mを目指し、このトレッキングコースの最大の急登が待っている。

 

この記事を書いた人

中村 光信
中村 光信
マウンテン&ウォーターマンでありグラフィックデザイナー。
オヤジと呼ばれる歳になっても今なお自然を舞台に実践し続けているエクストリームな遊びと、 デザイナーとしての腕一本だけを武器に、好きなことで稼いで自分らしく生きていく、自称「エクストリームオヤジ」として世の迷えるオヤジ達をそそのかすような発信とゴキゲンなライフスタイルを実現する可能性をExploring!