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松本 龍司

元畳職人で元掃除屋。ホテルよりも旅館を好み、スーツより着物が好き。(ちなみにスーツは持ってなかったりするのは秘密)和の魂を受け継ぐハゲオヤジは今日も着流しで和の心を語っている。

前回のこの記事の続きからやで〜!

本物とバッタもんなら、どっちがええか?
そら、本物に決まってるわな。

せやけどや、こっから怖い話になるで〜心して読むんやでぇぇ…

そんな本物の畳が、あんさんを、殺すかもしれんのやで!
どや!めっちゃ怖いやろ!
気になったら、Read!the next article! やで!
ウソやて
書きまんがな(笑)

ほんだら本題の前にこっから説明しよか。


日本家屋はな…


かつての日本の家を知ってるやろか?

畳があって、襖があって、欄間があって、壁は土壁で床板はスギ板で、土間があって。
某ダッ○ュ村みたいな家みたいなやつ。
もしくは、サ○エさんみたいな家をイメージしてもらえたら分かりやすいやろか。
そんな家は今の住宅と比べてどうやったかと言うと、答えは簡単。
寒いんよ!(笑)
けど、畳に関して言えば、それで良かった面があんねん。

それはな、冬の寒さで畳の中の害虫が死んだいうことなんや。

え!?畳の中の害虫やて?!

そう思たやろ?

実はな…
本物の畳いうんはな、害虫の住処になるんや!

ギャー!!!!!ってなるわな(笑)

ほいだらこのへんも説明していこか。


畳から虫がわく話


畳から虫がわく、て話があるんやが聞いたことあるやろか?

これはな、主にダニのことなんや。
ダニには人を噛むのと噛まへんのとおるんやけど、どっちにしてもダニがワサワサおるいうんは健康にようない。
アレルギーの原因にもなるし、本人の体調、体質にもよるやろうけど、それがもとで別の病気になる可能性も否定できひん。

つまりや、畳からわいた害虫が原因でヘタしたら死んでまうなんてことがあるかもしれんちゅうこっちゃ!


畳から虫がわく話の裏側


健康に害を及ぼすダニがわくから、畳はアカンちゅう話が流れたことがある。
実際、それで和室をフローリングに変えたお客さんもおったくらいや。

そもそも、ダニは畳から発生するもんなんか?
実はそうでもあらへんのやな。

ダニはどこにでもおるモンなんや。
タンスの裏の埃の中とか、布団の中とか、外から帰ってきた時に服に付いてたり、そらもうどこでもおる。

そんなダニにとって畳の中は実に過ごしやすい住処になって、その中で繁殖しよんねん。
つまり、外から入ってきたダニが、畳に住み着くんやな。
それが、畳からダニがわいた!と誤解される種明かしやったりするんや。


畳をとりまく変化


昔は冬の寒さでダニは死んだし、夏と冬の大掃除で床下も掃除できたけど、今ではそれが難しいわ。
集合住宅では畳を干したりするスペースはないし、和室には家具が1つや2つはあるやろうから畳をあげて大掃除すんのはほぼ不可能や。
加えて、集合住宅は機密性が高いから室温が下がりきらへん。
と言うことは、ダニがわいたら冬でも死なへんいうこっちゃ!

業界の中でも変化がある。
前回の記事でも書いたけど、良質な稲ワラを確保するんが難しくなったことがある。
ワラ床に使う稲ワラは刈り取ってすぐ使うわけやなくて、しっかりと乾燥させる工程を踏んで、やっとワラ床に使えるようになるんやが、機械で刈り取る現在では長い稲ワラを確保するのが困難なんや。
苦肉の策として、韓国や中国といった近隣国産の稲ワラで作った床が出回ったことがあるけど、輸送途中の防腐剤等の影響や性質の違い、また乾燥が不十分等の理由から『好評』とはいえんかった。

その結果、誕生したんがフォームを使った建材床や。
コレは、スタイロフォームと木の繊維を圧縮したチップで作った床で、建材床て呼ばれるもんや。
前回の記事で、バッタモンて書いたやつのことやで。
この建材床の特徴は『集合住宅に最適』いうことや。
断熱材を使てるから湿気には強いし、何より、稲ワラを使てないからダニの住処になりようがないんや。
つまり、畳から害虫がわくという都市伝説を完全に一刀両断にしたんが、この建材床ちゅうわけや!
すごいぞ建材床!素敵すぎる!(笑)
ということなんで、おたくの畳が本物でもバッタモンでも、集合住宅に住んでるなら問題なし!
てか、集合住宅ほどバッタモン(笑)のほうがええんやなコレが。


最後に


でもな、その理屈がお客さんに通じひんかったりするんよ。
虫がわいたから畳替えてと言われて、畳をめくってみたら建材床。
防虫加工しろだの殺菌しろだの言うてくるから、虫はわきませんよって説明しても、でも噛まれたの一点張りでお話にならないってことも多々あったんよな。
畳屋は畳のプロなんやから、プロの話は聞いてあげてね(笑)
Wait for the next time!

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この記事を書いた人

松本 龍司
元畳職人で元掃除屋。ホテルよりも旅館を好み、スーツより着物が好き。(ちなみにスーツは持ってなかったりするのは秘密)和の魂を受け継ぐハゲオヤジは今日も着流しで和の心を語っている。