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野田 長世

野田 長世

1972年生まれ。元看護師。現在はフリーランスとしてサイト・メルマガアフィリに取り組み、指導実績あり。 ECCジュニア教室運営者・講師。 企業向けのコンサル・集客プロモーションも手がける。 「愛」をテーマに、教育・文化・行動心理学・マーケティングについて語る。


患者さんにデートに誘われた体験


私は、看護師時代老人介護の現場や

精神科の中の老人病等に働いていました。

ですから、患者さんにデートに誘われた経験は

とても少ないです。

 

お尻やお腹を触られた経験は沢山あります 笑

でも、そんなとき、看護師は

恥ずかしがってはいけません。

「元気ですね~、ちょっとやそっとじゃ

どうにかなりそうもないですね!」

といって褒めたものです。

 

お年寄りにとって看護師へのセクハラは

つまらない入院生活の楽しみです 笑

 

寂しさのあまり、行き過ぎるときは

本気で叱ることもありました。

 

でも、そのような患者さんの中で

本気で私の事を好きになってしまった

おじいちゃんがいました。

Sさん(本名とは全く関係ない仮名)としておきましょう。

 


Sさんのプロフィール


個人情報もあるので、あまり本当の事は出せません。

ざっくりした経歴と、どんな性格かだけ説明します。

Sさんは90代の男性。

 

老衰で足腰が立たず車椅子生活。

特に病気はありませんでした。

単純に年だから、

リハビリ病院に入院していました。

 

Sさんは、徴兵経験があり南方遠征に行ったそうです。

20代半ばだった彼は

 

「鬼連隊長」

 

と言われていました。

 

年を取って穏やかになり、まるで少年のような

純粋な心の持ち主です。

Sさんは私の事が大好きで、何でもよく話してくれました。

 

ジャングル

南方遠征はジャングルの中過酷な条件での戦闘でした。

ある日、私が興味本位で

「Sさんって、戦争の時で『鬼連隊長』

って言われていたんですね。」

と、世間話のツカミに言うと・・

 

「戦場で甘っちょろい事を言ってたら、

みんな死んじまうわい!」

と、本気で怒鳴られたのです。

つらい思いをしてきたのでしょう。

それから私はSさんに戦争体験について

質問するのを一切やめました。

 


Sさんの好き好き表現


老人の手と花

90歳過ぎても、人を好きになる。

Sさんは、毎朝私が行くと

いつもニコニコしていました。

そして、私のほっぺたを右手の人差し指で

 

「チョン!」
と突っつくのが日課でした。

他のおじいさんのように、いきなりお尻を触ったり、

スカートをめくろうとしたり等

そんな失礼な事は絶対にしませんでした。

 

「ワシはあんたのホッペに惚れとるのよ~♪」

なんて言って、モジモジする

Sさんはまるで中学生みたいでした。

私の右のほっぺたを

「チョン!」

したあと、Sさんは調子にのって

左側も突っつこうとします。

 

「Sさん。1回目は無料ですが、

2回目以降は有料です。請求しますね。」

と、私が言うとSさんは慌てて手を引っ込めて

「オッと、明日までガマン、ガマン!

100万円の請求書が来る 笑」

と、舌を出して大笑いしたものです。

 


Sさんの夢は?


大人のデート

患者さんがデートに誘ってきたとき看護師は?

Sさんは、自分が年だから

リハビリ病院にいるのだという事が

理解できていませんでした。

 

だから病気が治ったら、

「退院できる、家に帰れる。」

と思っていました。

 

退院したら、病院では出来なかった事ができる、

と信じていました。

 

でも、実際はSさんは「看取り」の契約で

入院されていたので

一生家に帰ることは叶わぬ夢だったのです。

 

Sさんとお話している時、地方のミニコミ誌の

飲食店の広告を見ながらSさんは

 

「ワシが退院したら・・・

そうだな、ご馳走を食べに行こう!」

とおっしゃるのです。

 

つまりそれって

「デートしよう。」

って事ですか 笑

「Sさんは何を召し上がりたいのですか。」

と私が聞くと、Sさんは目をキラキラさせて

「うなぎだな!でも・・・

予算がない場合はドジョウにしよう 笑」

とおっしゃいます。

うなぎ

Sさんは、私と一緒にうなぎを食べに行くことが夢でした。

 

「でも、2人で行くと人目が気になるから、

女の子をもう一人連れていらっしゃい。」

 

90過ぎのSさんと私が食事に行っても、

誰もデートだなんて思いませんってば 笑

でも女性を誘うとき、イキナリ2人っきりはまずい。

そんなSさんの、紳士としての

たしなみが現れた発言でした。

 

「うなぎはね、実は夏は痩せていて

あまり美味しくないんだ。

うなぎが美味しいのは脂が乗った秋や冬が最高だね。」

いつ叶うのかは判らなくても

Sさんには夢がありました。

 

だから、少し膝や腰が痛くても

インフルエンザになって熱を出しても

「元気になったら、君とうなぎを食べに行く!」

そういって、頑張っていたのです。

 


Sさんの夢は叶いませんでした。


 

ある日を境目に、Sさんは私をからかわなくなり、

「食事に行こう!」

と言わなくなったのです。

それから間もなく・・・

Sさんは食事が取れなくなりました。

そして、一週間もしないうちに天国に行きました。

老衰は病気ではありません。

人間、生まれた以上死なない人は居ないのです。

 

だから、私は少し寂しかったのです。

Sさんは「えこひいき」していました。

私だけでなく、他の職員も

Sさんのことを「えこひいき」していました。

それだけ、魅力的な人でした。

 

男性というのは、女性が好きです。

だから、男性が女性に対して

興味を示さなくなった時、

それは病気か寿命です。

 

ちなみに女性はあまり男性を好きではありません。

女性が好きなのはお菓子です 笑

たまに、「色ボケ」していて、イケメンの看護師や

介護士を追い回すおばあちゃんもいますが、

そういう人は珍しいです。

 

「願うことは叶う」

私の祖母が、口癖のように言っていた言葉です。

でも人生、夢があっても叶わないこともあります。

けれども覚えておいてほしいのです。

夢を持っている人は、夢がない人に比べると

はるかに幸せ、なのです。

 

いかがでしたか。

男性の患者さんに誘われた時

頭ごなしに怒って

 

「私があなたとなんてお食事に行くわけないでしょ。」

 

なんて言ってしまう看護師は賢くありません。

男性のスケベ心は生命のバロメーターなのです。

ダメな事はもちろんダメですが

つまらない入院生活を楽しくする

お手伝いはできるのです。

 

だから、入院したら可愛い看護師さんを

からかってください。

それが自己回復力を最大にする為に

必要なことだと私は考えています。

この記事を書いた人

野田 長世
野田 長世
1972年生まれ。元看護師。現在はフリーランスとしてサイト・メルマガアフィリに取り組み、指導実績あり。 ECCジュニア教室運営者・講師。 企業向けのコンサル・集客プロモーションも手がける。 「愛」をテーマに、教育・文化・行動心理学・マーケティングについて語る。