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武原 夏子
玉川大学農学部卒。元・日本不耕起栽培普及会理事・事務局長。不耕起移植栽培や田舎暮らしの技術や楽しみを教え、農産物の差別商品化や売上増加コンサルをしています。手作り、田舎の食や暮らしが大好き。伝統食大好き。農家のじいちゃんばあちゃん大好き。都会暮らしでは、命と精神が縮んでしまう。ずっと満員電車に乗らず、朝に出勤しない生活を望んできたら、そうなった。2017年まで田舎暮らしや農業、手作りを実践。ナチュラリストでも何でもないのに、化学物質過敏症、合成添加物過敏症、合成洗剤アレルギー、シックハウス症候群。さらには、憑依体質。自然や宇宙とのつながりについて、いつも考えています。

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その除菌、本当に必要な除菌なんですか?


 

冬になると、風邪の予防だといって、

除菌、除菌と、CMがあおります。

 

夏になると、食中毒の予防だといって、

除菌、除菌と、CMがあおります。

 

その除菌、本当に正しいの?

 

手洗い

 


菌ってなあに?


 

世の中では、まるで当たり前みたいに

善玉菌とか悪玉菌とかっていう

言葉が使われています。

 

本当に、善玉菌と悪玉菌だけがいるの?

 

微生物の世界って、

そんな単純じゃないんです。

菌と一言で言っても、

種類は多種多様。

 

菌とは、もともとキノコ類について、

あてはめられた言葉です。

 

科学や技術が進むと、

キノコよりもっと小さな生物が

いることがわかったので、

みんな菌というようになってしまったのです。

 

カビ、粘菌、細菌(バクテリア)、

古細菌、ウイルス、ファージ・・・

みんな菌と呼ばれています。

 

マイコプラズマ、リケッチア、

クラミジアなんかも、

よく、菌といわれる微生物です。

 

こうやって名前を挙げると

悪そうな菌もいますよね。

 

除菌って、どんな菌を

対象にしているんでしょうか。

 

さあ、除菌と菌の関係、

わからなくなってきましたよね。

 

シイタケ

 

人間に限らず、生きものの表面には

たくさんの微生物が共生しています。

 

皮膚の表面や口か肛門までの消化器官では

共生できる環境をつくり、

外敵の進入を守る役割をしているのが

人間の体の表面にバイオマスを

作っている菌なんです。

 

バイオマスというのは生物量のこと。

つまり微生物の層のような状態が

体の表面にバリア―を作っているということなんです。

 

表面という表現をすると

不思議に思う人もいるかもしれません。

 

だって、腸内にも、細菌がいるではないですか。

 

実は、口から肛門までの消化器官は

体の外なんです。

 

口の中の皮膚や腸壁は、

体の表面なんです。

 

だから、口や胃や腸の中には

粘膜ではありますが、上皮細胞という

皮膚と同じ細胞があるんです。

 

皮膚の細胞の上には、

たくさんの菌が共生しています。

 

これらの菌は、皮膚の表面に

病原菌が付くのを防いだり、

直接的・間接的に消化を

助けたりしているんですよ。

 


大腸菌は悪者の菌なのか?


 

大腸菌が悪いものの代表みたいに

言われることがありますが、

どんな人の体にも大腸菌が棲んでいます。

 

大腸菌は、便とともに外の環境に出るので

水などの環境の汚染度の指標と

されているだけで、普通の大腸菌は

腸内では無害な菌なんです。

 

大腸菌が、血液や腸以外の器官に

入り込んでしまったりして起こる病気と

病原性大腸菌によっておこる感染症は、

腸の中の大腸菌の活動とは別の現象なんです。

 

大腸菌は消化しなかった食べ物のカスや

古くなって死んだ腸壁の細胞を

腸内で食べている菌です。

 

大腸菌がそれを食べてくれなかったら

腸の中で、腐ってしまうでしょうね。

 

大腸菌がいなかったら、

あなたの健康はどうなると思いますか。

 

乳酸菌の仲間が体に良いといわれているのは、

酸で、病原菌が増えるのを拮抗しているからです。

 

抗生物質を飲むと、

良い菌も悪い菌も死んじゃうんですよ。

 

腸の中では腸の消化液で分解された物を

消化分解のためにいろいろな菌が

分解をリレーし、腸内で腐らないようにしています。

 

食べ物が腸が吸収できる状態まで

小さな物質になると、初めて腸の表面の細胞から

体に栄養として取り入れられます。

 

大腸菌が腸の中では悪さをしておらず、

皮膚の表面にいるたくさんの菌も

血液中などに入ったりしなければ

普段は無害な菌がほとんどです。

 

どんな環境や条件下で、

どの菌がどんな風に活動するか、

変わってしまいますから、

良い菌、悪い菌と一概に言えないんです。

 

 

菌の多くは、環境によって活動を変えます。

 

酸素がある環境で活動するか、

酸素のないところで活動するかで、

菌の生態やエネルギー生産回路が

変わることもよくあるのです。

 

たくさんの菌が一緒にいるときと、

少ない菌が単独でいる時とでも

活動が変わることがあります。

 

 

日和見感染とか、日和見菌という

言葉を聞いたことが無いですか?

 

ある菌が多い環境では何も悪さをしていないのに、

その菌が減ってしまうと猛威を振るう菌のことを

日和見菌なんていいます。

 

 

ですから、何でもかんでも除菌して

体の表面の微生物を全て落とそうとして、

過剰に、除菌や殺菌をしたら

体の表面を守っている菌が死んで、

おとなしくしていた菌が

弱った体に悪さを行うこともあるんです。

 

ヘルペスウイルスのように、

多くの人が保有している菌もありますが、

全員が帯状疱疹にはならないですよね。

 

 

皮膚や体の中の細胞の免疫力が強ければ

何もしないのがヘルペスウイルスです。

 

疲れがたまって、免疫物質が減ると

帯状疱疹が発症します。

 

 

では、どうしたらよいのでしょうか。

 

悪い菌や日和見菌に悪さをされないために必要なのは

あなたの体の免疫力を落とさないことなんです。

 

まな板除菌

 

 

 

 

 

 

 


除菌と殺菌の方法を知ろう


 

人間の体の表面を、

まな板みたいに除菌することはできません。

 

まな板に塩素をかけ、天日に干すのは、

除菌ではなく殺菌なんです。

 

除菌とは、菌を除いて減らすことなんです。

悪さをしない程度に減らすことです。

 

手や顔についている通常の菌、口の中の菌は、

水道水に含まれる塩素で殺菌できます。

 

油を含んだ皮膚の汚れや付着した菌は

石鹸の油分を溶解する力で

菌もろとも水で洗い流せます。

 

大腸菌などは、

石鹸の界面活性成分で壊れて死にます。

 

熱いお風呂や、お湯で濡らしたタオルも

菌を殺し、少なくするのに有効です。

 

外から帰ってきたら、手を洗いうがいをする

汚れた時に手や顔、体を洗うと、

それだけでも汚れや菌が落ちるんです。

 

 

ですから、食べ物を口に入れる前、

食べ物を調理する前、外から帰った後に、

手洗いやうがいで除菌すれば十分です。

 

私は、畑仕事をして戻ってきた時には、

水で口をすすいで、

口の中の土ぼこりを落とします。

 

さらに、シャワーを浴びて、

手や体のほこりや泥を落とします。

 

これで、普段身体についていない病原菌が

くっついてきていても、

除菌することができるからです。

 

 

合成界面活性剤を使ったり、

ナイロンたわしでごしごし洗ったりはしません。

 

皮膚の表面、消化器官の中には、

菌が体を守るバリアー、

バイオマスを形成していることを知ってくださいね。

 

菌だけでなく、菌が作る酵素などの物質も

皮膚の表面を守っているのです。

 

 

過ぎたるは及ばざるが如しです。

 

私たちは常に菌と共生して生きていられます。

 

発酵食品などでも、菌の恩恵を受けています。

 


お子さんに1日何回、手を洗わせていますか?


 

友人の治療院に親子連れがきました。

そこでのお話しです。

 

大きな屋敷の一部屋を借りている治療院で、

家も庭も広くて、お子さんは大喜び。

家じゅう駆け回り、庭に出て遊んでいました。

 

親御さんがその子にさせる、

手洗いの回数を見ていたんです。

 

庭から家に入ると手洗い

物を触ったら手洗い

食事の前に手洗い

食事の後に手洗い

おやつを食べる前に手洗い

おやつを食べた後に手洗い

庭に出て戻ると手洗い・・・。

 

恐ろしいなと思いました。

 

ほんの1、2時間の間にこんなに

手の皮膚から菌どころか、

体を守る油分や酵素まで

取り除いているからです。

 

このお子さんは、ひどいアトピーがありました。

 

あなたの家では、お子さんに1日何かに手を洗わせていますか?

 

アトピーが先進国特有の症状だと言われているのを、

知っていますか?

ポンプ

 

 

 

 

 

 

 


合成界面活性剤が体内に入る仕組みを知っておこう


 

今、多くの家庭では、純石鹸を使わずに、

合成界面活性剤入りの洗浄剤を使っています。

 

シャンプー、ボディシャンプー、手洗い用の洗剤、

洗顔料、洗濯や掃除、食器洗いも、

ほとんど合成界面活性剤を使っていませんか?

 

界面活性剤は、微生物の細胞や外膜を壊すので、

殺菌力を持っています。

 

殺菌力の一部は、界面活性剤の毒性にもあります。

ですから、除菌、殺菌には申し分ありません。

 

でもね、あなたの体の皮膚も、

1個1個の細胞からできているんですよ。

 

菌は単細胞だったり、細胞を持たない外膜だけだったりしますので、

あなたの体細胞は、菌のように単純な構造ではありません。

 

けれど、あなたの皮膚も細胞の表面には、

ミクロの穴がたくさん開いています。

 

皮膚の表面から出る体液や油は、

汗腺だけではなく、このような細胞の

ミクロの穴からも出入りしています。

 

界面活性剤は油と溶け合いますから、

あなたの皮膚の油と溶け合い、

細胞の穴から出入りすることが

可能だということを忘れないでくださいね。

 

除菌、除菌の言葉に振り回されないで

適度、適切な除菌や殺菌方法を知りましょう。

 

あなたの周りの菌たちと上手に付き合う方法を

もっと知ってくださいね。

 

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この記事を書いた人

武原 夏子
武原 夏子
玉川大学農学部卒。元・日本不耕起栽培普及会理事・事務局長。不耕起移植栽培や田舎暮らしの技術や楽しみを教え、農産物の差別商品化や売上増加コンサルをしています。手作り、田舎の食や暮らしが大好き。伝統食大好き。農家のじいちゃんばあちゃん大好き。都会暮らしでは、命と精神が縮んでしまう。ずっと満員電車に乗らず、朝に出勤しない生活を望んできたら、そうなった。2017年まで田舎暮らしや農業、手作りを実践。ナチュラリストでも何でもないのに、化学物質過敏症、合成添加物過敏症、合成洗剤アレルギー、シックハウス症候群。さらには、憑依体質。自然や宇宙とのつながりについて、いつも考えています。