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井手上 義彦

井手上 義彦

中小企業の経営者を本気で叱れる熱血コンサルタント 「赤字の原因は間違いなく経営者の不勉強!本気で黒字化したければ黙って俺の言うとおりやれ」20年にわたる会計事務所での実務経験から培った赤字の中小企業を”必ず”6ヶ月以内に黒字化する3つの秘策を公開中。

 

話題のドラマ【遺産争族】の第4話

が放送となった。

 

冒頭の河村家のリビングでのシーン。

 

父であり会社の創業者である龍太郎VS長女の婿で

現社長である恒三のバトルはなかなか見ごたえがあった。

 

「水臭いじゃないか。思ってることがあるんなら、

この際はっきり言いなさいよ。家族なんだから。」

と言った龍太に対し、恒三はこう言い放つ。

 

「では、一言だけ。お義父さん、あなたは育生くんが

可愛いわけじゃない。彼を養子にしたいと言えば、

みんなが慌てます。遺産をチラつかせて、

ご自分の力を誇示したいだけですよ!」

 

贈与の話し合い

贈与の話し合い

 

これに激怒した龍太郎は心臓が苦しくなり、胸を押さえ、

倒れそうになる・・・

 

それにしても、なかなか言えるセリフではない。

 

自分の力を誇示しないまでも、遺産をチラつかせて、

家族に可愛がってもらいたいという心理は

分からないでもない。

 

それがもとで、以前のブログに書いた

『やり過ぎ貧乏』が問題となってきているのだから。

 

そして、シビれる名ナレーションへと続く・・・

 

「お金がすべてではない。多くの人がそう信じている。

お金より大切なものがある。誰もが一度は

そう口にしたことがあるだろう。

 

しかし、現実はそう綺麗にはいかない。

今から約4,500年前、カネが地上に登場して以来、

人々はこのやっかいにして必要不可欠な存在に

支配されている。

 

愛があれば、お金なんか要らない。

お金があれば、愛なんか要らない。

さて、あなたはどっちだろう。」

 

私自身、約4年前に、理不尽な理由で20年勤めた

税理士事務所を解雇されたことがある。

 

年齢的にも再就職は難しく、地元では大手の

事務所だったこともあり、敵に回したくないとの理由で

断られたことも何度もある。

 

この4年間、何度破産寸前にまで追い詰められたことか。

 

その頃は、愛もなく、お金もないという悲惨な状況だった。

 

人間は、そこまで追い詰められると、

「愛があれば、お金なんて要らない。」

などという綺麗ごとは一切思いつかない。

 

「愛があれば、お金なんて要らない。」などと言えるのは

お金に不自由していない人の戯言だと私は思う。

 

そして、法定相続人である三姉妹が共同戦線を張り、

父・龍太郎に【生前贈与】を申し出る。

 

「お金じゃなーい。お父さんの愛情が欲しいの。

でも口ばっかりだったら分かんないじゃない?」

 

次女・月子のセリフである。

つくづく嫌な女である。

 

しかも、【生前贈与】でかかる【贈与税】まで

父・龍太郎に負担させようというから、

あさましい娘たちである。

 

「でも、あたしたちってさぁ、幸せだなーって思うよ。

ほら、親から財産もらってもさぁ、税金払えなくってさ、

今ほら、家売らなきゃいけない人いるっていうから。」

 

とは、三女・凜子のセリフである。

 

この部分には少し説明がいるので、補足しておこう。

 

【生前贈与】とは、そもそもどういう場合に使われるのか?

ということから話してみよう。

 

相続には、大きく3つの目的で対策が必要とされる。

 


相続対策の3つの目的


 

1つ目が『遺産分割対策』である。

 

遺産分割対策は、相続争いや相続人間のトラブルを

防止する手段として重要な対策となる。

 

具体的な対策方法としては、【遺言書の作成】

【財産の組替え】、そして【生前贈与】による対策になる。

 

これは、相続税がかかる、かからないに関わらず、

少なからず財産があれば、必ず必要な対策

になる。

 

2つ目が『納税資金対策』である。

 

相続財産に現金や預貯金などの換金性のある資産が

少ない場合、例えば、不動産や自分の会社の株等

のような、すぐに資金化できない資産ばかりのような

場合、相続税を支払うことができなくなる。

 

そのため、納税資金を準備する対策として、

【生命保険の活用】や【物納の事前準備】、そして

金融財産の計画的贈与、つまり【生前贈与】である。

 

ちなみに、物納とは、相続税を支払うために、

不動産等を売却せずに、そのまま不動産の現物

のまま納付することを言う。

 

3つ目は『節税対策』である。

 

代表的な『節税対策』としては、【貸家建付地の利用】

【贈与税の配偶者控除の活用等】そして、

【生前贈与】などがある。

 

いずれにしても、この【生前贈与】というのは、

相続には、切っても切り離せない手法である。

 

次回、この【生前贈与】のメリット・デメリットから

話すことにする。

 

>>ドラマの解説・目次<<

 

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井手上 義彦
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中小企業の経営者を本気で叱れる熱血コンサルタント
「赤字の原因は間違いなく経営者の不勉強!本気で黒字化したければ黙って俺の言うとおりやれ」20年にわたる会計事務所での実務経験から培った赤字の中小企業を”必ず”6ヶ月以内に黒字化する3つの秘策を公開中。