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都並 佑樹

都並 佑樹

1972年生まれ。東北大学大学院修了。技術士(総合技術監理・建設)。頑張って取得した学歴や資格が、返って人生を消耗させていることに矛盾を感じたことがありませんか?数年前の私のように。古い常識を打ち破り、まずは年収10倍UPを共に目指しましょう!コモディティからの脱却を応援します!

 

今日は、関東地方でちょっと大きな地震がありましたね。

地震・津波の防災の研究を仕事としているのですが、ちょうど良い機会ですので、地震について私の知っていることをシェアします。本当の地震の専門家が聞いたら怒るかもしれませんが、イメージしやすくするための例えだと思って聞いてください。お伝えする内容は、以下のとおりです。

1.関東地方は地震の危険地域

2.免震構造VS人間の五感

3.大地震はぷよぷよの連鎖

4.地震そのものよりも怖いのは?

5.まとめ

 


1.関東地方は地震の危険地域


震源は埼玉県付近で、だいたい首都直下地震として政府が想定している発生領域でした。

日本列島の東側は、西側の北米プレート(陸)の下に東からの太平洋プレート(海)が潜り込んでいるのですが、関東地方はさらに南からフィリピン海プレートがその間にサンドイッチのように潜り込んでいます。

プレート構造的にかなり複雑な場所です。しかも沖積層といって川が山を削って運んできた土砂がたまって出来たのが関東平野。つまり、関東平野の地層はプリンのようなもので、もともと揺れやすい地層です。

 


2.免震構造VS人間の五感


私の会社の建物は、免震構造です。最近東洋ゴムのデータ偽装などで話題になった、免震です。地盤と建物の間にゴムの免震層が入っていて揺れを吸収するので、地盤が揺れても上の建物はそれには追随しません。

完全に揺らさないわけではないので、長い周期の揺れは残ります。だから、船に乗っているような変な揺れ方をするだけです。安全が高まるのは良いですが、緊急地震速報が鳴り響いていても、全然緊張感がないんですよね。

そうやって技術の進歩にともなって、だんだん人間の五感が衰えていく、トレードオフですね。

想定の範囲内のことが発生したなら安全性が高まる反面、システムが機能しなかった時には、人の対応する力が失われていきます。田老(宮古市)の防潮堤も想定を超える津波には無力でした。

 


3.大地震はぷよぷよの連鎖


大地震ってどうなったら起こると思いますか?
ぷよぷよっていうゲームの連鎖を思い浮かべてください。

※被災したことのある人は不快に感じるかもしれませんが、理解を助けるためですのでご容赦ください。

うまい人はわざと連鎖させるために、1個ずらしで積み重ねていって、最後にトリガーとなるぷよを消すようにします。そうすると、消えた先で次のぷよぷよが連鎖して、うまくいけば全部消去されてすごく気持ちいいですよね。でも、ちょっと計算が間違っていると、思い通りに連鎖せずに途中で止まってしまうこともあります。

つまり、全部連鎖した状態が超巨大地震(そのエリアで起こりうる最大の地震)です。

一回一回の地震は、いつどこで始まるかは分かりませんし、それがどこまで連鎖するかも分かりません。次に来る地震がどこまで連鎖するかは分かりません。30年に1度クラスまでなのか、100年に1度クラスや1000年に1度クラスになるのか?

それは、次の2つで決まります。

どれだけひずみ(例ではぷよぷよ)積み上がっているか?
最初にどこで地震が発生したか?

②は、たとえかなりぷよが積み上がっていたとしても、トリガーとなるぷよが消されなければ、それほど連鎖しないということですね。いずれにしても、一度地震が発生したら、次の連鎖に向けて再びぷよぷよの積み上げが開始していることだけは確かです。

 


4.地震そのものよりも怖いのは?


では巨大な首都直下の地震が発生したら、どんな被害が予想されるでしょうか?

実は、建物や交通機関の耐震性は、阪神大震災以降かなり高められています。だから、地震の揺れそのものでの被害というのは、そこまで大きくは無いと考えられています。

もちろん個別に見たら、被害に遭われる人もおります。しかし、東京で一番懸念されるのは、木造密集地帯での火災です。

関東大震災では、10万人近い人が「火災」でなくなりました。現在は、かなり不燃化市街地の工事が進められていますが、住宅は個人の所有物なのでなかなか対策が進みません。

また、昔との違いは、都心部の昼間人口密度が非常に高いこと。そのため、交通機関の停止や高層ビルからの人が避難して一気に路上に出ると、全く身動きがとれなくなることが懸念されています。そんな状態で火災に包まれることが最悪のシナリオです。

なので、昼間に大地震が発生した場合には、無理して帰宅しようとせずに、なるべく会社に残る方が良いのです。これを個人や会社単独で行うのではなく、社会全体で共通認識にしておくことが大事ですね。

 


5.まとめ


● 関東平野は地盤構造は複雑かつ脆弱。地震が発生しやすいし、発生した場合に揺れ易い。

● 免震構造は効果があるが、人の危機感を鈍らせる。

● 大地震がいつ起こるかは予想困難。

● 都心では地震そのものよりも火災が危険。

● 巨大地震が発生したら都心では無闇にビルの外に出ない。

以上です。

 

 

この記事を書いた人

都並 佑樹
都並 佑樹
1972年生まれ。東北大学大学院修了。技術士(総合技術監理・建設)。頑張って取得した学歴や資格が、返って人生を消耗させていることに矛盾を感じたことがありませんか?数年前の私のように。古い常識を打ち破り、まずは年収10倍UPを共に目指しましょう!コモディティからの脱却を応援します!