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大森 ごうすけ

大森剛涼(Goske Omori)カナダ在住のギター講師。フィンガースタイルギターを専門に教える。2013年度カナダでのフィンガースタイル全国大会で3位入賞。2014年アルバム「Fingerstyle EP」をリリース、メルマガ読者には無料で提供している。Facebook、YouTubeチャンネルの「生ギター大百科」を運営。バンクーバーを拠点にライブ活動も精力的に行う。

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「初心者なんだから激安ギターでいいんだよ。」


 

数年前教えさせていただいていた生徒さんがこんなことを僕に言いました。

「初心者に毛が生えたような素人が高価なギターを弾いているのを見ると腹が立ってくるんですよ!」

どうやら彼の憧れのグレッチ製のギターを、彼から見てあまり上手ではない人が弾いていたらしいんです。

「いいなあ。。」

ギターを弾いていれば一度は他人のギターを羨ましく思うことがあるもんです。

 

そして逆に、

僕のもとでギターを始めて4ヶ月くらいの生徒さんがこんなことを言いました。

 

「先生、思いきってギター買っちゃおうと思っています。」

「おお!ついに! 何買うんですか?」

「ギブソンのJ −200、欲しいんです。」

「おおお。。(ギブソン‥いきなり高価な‥)ジャンボタイプが好きだったんですか?」

「いえ、御茶ノ水の楽器店で一目惚れしまして(笑)」

「新品ですか?」

「いえ、ヴィンテージなんです。1954製の‥‥。」

「!!!!!!!!!!!」

 

ギブソンJ−200の1954年製というと、
85〜100万円する超高級ヴィンテージギター。

ここまで高価なものを欲しがる生徒さんも珍しいですが、こういう時の僕の返答はいたってシンプル。

 


「いいんじゃないですか?」


 

意外に思われるかもしれませんが、僕の生徒さんは50〜60代の方も多いんです。

ギターの腕には自信がないけれど、老後の趣味として自分の大好きなギター(一生モノ)を買って、思う存分楽しみたいという方が多いんです。

そういう方たちは自分の腕が高価なギターに相応ではないと自覚しながらも、
今まで働いてきた成果の一部を憧れのギターに投資することを望みます。

ところが若いギタリストたちは少し違っているようです。

よく聞くのが、

「もっとうまくなったら買うぞ」

という意見。

僕に言わせれば、

「もっと貯金して買うぞ!」

で、いいはずです。

 

残念ながら、ギターを手にする資格があるのは、
ギターの演奏が上手い人ではありません。

お金を持っている人です。

これはどの世界でも一緒のこと。

高級車を持つ資格があるのは、運転が上手い人ではありませんね。
その車を買うのに十分なお金を持った人です。

「ギターがうまくなりたい」
「あのギターが欲しい」

これらの願望は全く別物として胸に刻んでおくべきです。
そして、同時進行で両方目指すべきです。

ただ、冒頭でご紹介した生徒さんの意見もよくわかりますよね。

「羨ましい!」

みんな思うことです(笑)

僕だって思います。

いいギターを見た時、
上手い人を見た時、
いい音を出している人を見た時、

そして、

楽しそうに弾いている人を見た時。

そう、
楽しんだもの勝ちなんです。

自分が何にワクワクするかは、自分の中にいる童心がよーくわかっているはずです。

そのワクワクの矛先が少し手の届かない高価なギターであっても、
素直に「欲しいんだ!」と認め、頑張って目指してみてはいかがでしょう?

この記事を書いた人

大森 ごうすけ
大森 ごうすけ
大森剛涼(Goske Omori)カナダ在住のギター講師。フィンガースタイルギターを専門に教える。2013年度カナダでのフィンガースタイル全国大会で3位入賞。2014年アルバム「Fingerstyle EP」をリリース、メルマガ読者には無料で提供している。Facebook、YouTubeチャンネルの「生ギター大百科」を運営。バンクーバーを拠点にライブ活動も精力的に行う。